株式・投資信託2021年9月27日by 久米 直也【タイ在住者必見】タイ在住中に出来る米国株式投資のリスクと注意点

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YouTubeで米国株式投資やS&P500に連動する投資信託がお勧めという動画を見て投資を検討しています。とご相談をいただきました。
今回は米国株式投資のリスクと外国証券口座の注意点について書きます。

株価が上昇している理由

株価が上昇している理由は新型コロナウイルスの影響により世界中の国が大規模な金融緩和と財政出動をした影響と言われています。
なぜこのような政策を行うかというと景気を良くしたいからです。
景気を良くするためにはお金を回りやすくする(多くの人がお金と物を交換する)必要があります。
先ずは金融緩和と財政出動について解説します。

【金融緩和】

  1. 長期金利の引き下げ
    長期金利を下げる事でお金が借りやすくなります。通常は世の中にお金が回りやすくなります。
  2. 量的緩和
    量的緩和を行うと民間金融機関の日銀当座預金の残高が増えます。通常、企業への融資が増えてお金が回りやすくなります。

【財政出動】

税金や国債を発行して公共事業などを行います。米国では現在1兆9,000億ドルの追加経済対策を実施している他、大規模なインフラ計画にも取り組んでいます。

米国株価はバブル?恐怖指数について

恐怖指数(以下VIX指数)とはシカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きを基準に算出しています。
(S&P500はニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしている為、指標として広く活用されています。)

VIX指数が高くなると投資家が今後の市場に対して不安を感じていると判断できます。通常は10〜20で推移していますが、過去にVIX指数が大きく上昇した出来事としては以下です。

アメリカ同時多発テロ(2001年9月):49.35
エンロン不正会計(2002年7月):48.46
リーマンショック(2008年10月):89.53
アメリカの景気悪化(2018年2月):50.30
新型コロナウイルスの大流行(2020年3月):85.47

VIX指数はオプション取引の値動きを基準に算出していますので、誰が恐怖しているかというと短期売買を中心としたプロやセミプロです。
一般的に30を超えると要警戒レベルと言われています。

VIX指数が急上昇しますと売りが売りを呼ぶ理屈を超えた売買や値動きとなります。
今年は1月27日にVIX指数が37.21をつけた際にS&P500は下がり1月29日に今年最安値を記録しています。

その後、3月末からは恐怖指数は18前後で落ち着いています。
投資の世界には【悲観は友 陶酔は敵】という格言があります。

今が【悲観】なのか【陶酔】なのかは分かりませんが、VIX指数が跳ね上がっている時はみんなが恐怖で悲観している時です。
このような時が投資のチャンスなのかもしれません。
株式や投資信託を購入する時はVIX指数について知っておく事をお勧めします。

米国株式投資のリスク

米国株式投資のリスクは主に以下の2つです。

  1. 市場リスク(価格変動リスク)
  2. 信用リスク

市場リスク(価格変動リスク)とは

市場リスクとは主に価格が変動するリスクです。
米国株式投資を行う際の価格変動に影響を与えるのは以下の2つです。

①金利リスク

一般的に長期金利が上昇すると株価はネガティブな影響を受けます。
ちなみに米国長期金利は2020年8月から上昇傾向にあります。

②為替リスク

為替も市場への影響がありますが、外国人の場合タイバーツや日本円を原資として米国株式へ投資をした場合、購入時や換金時の為替による影響も大きいです。

信用リスクとは

株式投資をした企業はもちろんですが、外国居住者が外国の証券会社と取引する場合はその証券会社の信用リスクにも気をつける必要があります。

投資した企業が倒産した場合、投資金は無くなりますが、証券会社が破綻した場合などは別の証券口座へ株式等を移管する必要があります。

外国居住者に対してサービスを提供している証券会社が万一、倒産やサービスを停止しますと、個別株式は移管を引き受けする証券会社が多いので問題ありませんが、投資信託においては引き受け証券会社が見つからないなど、移管が難しくなる場合があります。

外国証券口座を利用する際の注意点

タイ居住者が米国の株式投資信託や株式を購入する場合、投資信託ですとタイの銀行、個別株式ですと米国の証券口座やeToroを利用している方が多いかと思います。この場合以下の注意点があります。

【タイ証券会社を利用する時の注意】
  • 外国人は個別銘柄の米国株式投資が出来ません。(米国投資信託のみ購入が出来ます。)
  • タイの銀行と入出金がリンクとなる為、タイ居住中でないと証券口座の維持が難しくなる場合がある。(タイの銀行口座は日本帰国後、原則解約手続きが必要です。また将来は個人のTAX IDの提出が必要となる可能性が高いです。)またタイのSBI証券では本帰国時に解約を勧めています。
  • 万一死亡した場合、相続手続きが困難となります。
【米国証券会社を利用する時の注意】
  • 米国証券会社への入金は海外送金です。Wiseでの送金は引き受けしていない為に日本の資金を活用した投資が難しいです。
  • 米国銀行口座以外に出金をする場合、電話確認等がある場合があります。したがって英語が出来る必要があります。
  • 万一死亡した場合、相続手続きが困難となります。

    外国証券口座を利用する場合は上記のリスクを理解しておく事をお勧めします。

まとめ

タイ居住者が米国株式や米国投資信託を投資する場合の注意点について書きました。
投資を行う際は長期的な視野で判断をする事をお勧めします。

また、タイ居住中の資産運用として香港の貯蓄型生命保険を利用して資産運用をする事も出来ます。
通貨USDを選択する事で米国株式や米国社債等を中心に保険会社が運用します。
日本帰国後も継続出来て、万一死亡した時の手続きも容易です。
私的年金や老後に不労所得を作りたい人に向いています。
先ずはタイ居住中に情報を知る事をお勧めします。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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投稿者プロフィール

久米 直也
久米 直也代表取締役
郵政省・郵政公社(元日本郵政)にて12年、主に保険金支払と窓口業務を担当。郵政大臣表彰、国際優績表彰等を受賞。AIGエジソン生命在籍時はMVP表彰とMDRT会員として3年間営業をした後、2011年にGlobal Support (Thailand) Co.,Ltd.のManaging Director就任。真の経済教育の普及に邁進中。