資産運用・経済教育2021年8月27日by 久米 直也【タイ駐在員必見】タイ駐在中に実践可能な3つの資産運用方法をご紹介します。

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今回はタイ駐在中に実践可能な3つの資産運用方法をまとめました。
タイ駐在中の資産運用のお悩みを少しでも解決する事が出来ましたら幸いです。

タイ駐在員が抱える資産運用の問題

①日本の金融機関のサービス利用に制限がある。

証券会社(日本)

日本非居住者の証券口座は解約もしくは取引が停止となります。
証券会社によって解約なのか取引停止なのかの対応は異なりますが、いずれにしても株式や投資信託の売買が出来なくなります。
また、タイ居住中に新規で日本の証券口座開設をする事は出来ません。
(常任代理人を設定する事で外国居住者でも証券口座開設を引受している証券会社はあります。)

銀行(日本)

証券会社と同様にタイ居住中は新たに投資信託を購入する事や売却する事は出来ません。積立の場合はプランが停止します。

生命保険会社(日本)

日本国内居住者を代理人として指定する事でプランを継続する事が出来ます。
タイ居住中は新規加入や特約追加、契約の復活は出来ません。

②タイの金融サービスは原則タイ居住者向けの為、駐在員の資産運用に適さない。

証券会社(タイ)

タイ駐在中のみ取引を行う事が出来ます。
タイの証券口座は日本帰国後に証券口座を閉鎖する必要があります。

SBI Thai よくあるご質問

日本へ本帰国する場合、口座は維持できますか?
日本へ本帰国またはタイ以外へ転勤される場合は、証券口座の閉鎖が必要となります。
出国が決まりましたら日本語サポートデスクまでご連絡ください。

https://www.sbito.co.th/Knowledge.aspx?id=61&lang=jp

銀行(タイ)

タイの銀行口座は日本帰国後に銀行口座を解約する必要があります。
従って銀行が販売している投資信託を購入する場合は注意が必要です。

バンコク銀行HP

https://www.bangkokbank.com/-/media/files/international-banking/japanese/bulletin/account.pdf?la=en&hash=2805114E2D2998BA3E717F68486E4079EA89AD58

生命保険会社(タイ)

タイの生命保険は日本の銀行口座で保険金を受取る事が出来ません。タイの銀行口座もしくはタイ国内の小切手のみとなります。生命保険商品は短期で解約した場合、株式や投資信託よりもマイナスとなるリスクが高い場合があります。

③金融用語やリスクなどの細かい内容を日本語で知りたい。

金融商品を購入する際はリスクの理解が大切です。日頃、英語で仕事をしているとしても専門用語や税金、相続などの詳細は日本語で知りたい人が多いかと思います。
(特に相続時は家族が手続きをする必要がありますので言語の重要性は高まる場合があります。)
外国人担当者が仮に日本語を話す事は出来たとしても細かい点はどうしても伝わりにくいため、専門的知識と経験のある日本人が対応してくれると安心に繋がります。

タイ駐在員の資産運用における問題解決の基準

タイ駐在員の資産運用における問題解決の基準は以下の3つです。

  • 日本への本帰国または別の国に駐在しても変わらず契約を続ける事が出来るかどうか?
  • 日本の口座で資金の受取が出来るかどうか?
  • 日本語で全てのサポートを受ける事が出来るかどうか?

全ての条件を満たしている資産運用の方法を3つ厳選してご紹介します。

タイ駐在中に実践可能な3つの資産運用方法

香港の貯蓄型生命保険
シンガポールの証券口座(フィリップ証券)
日本の証券口座

①香港貯蓄型生命保険

アジアを代表する国際金融センターである香港は世界中の顧客を対象としてビジネスを行っています。タイ居住中に契約をした保険商品は本帰国した後もプランを継続する事が出来て、日本の銀行口座で保険金を受取る事が出来ます。契約内容のお知らせも日本国内の住所宛に郵便で届き、専用アプリ等で資金の確認も出来ます。また弊社では東京と埼玉にサポートデスクを置いています。日本語でのやり取りの他、手続き等は国内郵便で行う事が出来ます。

香港の貯蓄型生命保険は長期で安定的な収益を確保する事が出来ます。
学資金や老後資金等10年以上先の資金を準備する場合に適しています。
主なリスクは以下です。

  • 為替リスク
  • 流動性リスク

貯蓄型生命保険のデメリットは短期で解約した場合に元本割れをします。
従って無理のない保険料で契約する事が大切です。
タイ駐在となった際に香港の貯蓄型生命保険の情報を取得する事をお勧めします。

②シンガポール証券口座(フィリップ証券)

フィリップ証券とはフィリップキャピタルグループの1社です。シンガポールに拠点を置き、世界16か国と地域に展開しています。5,000名以上のスタッフを持ち、総預かり資産350億米ドル以上のグループです。
フィリップ証券は日本語デスクがあります。

https://jpweb.poems.com.sg/about-japanese-desk/

シンガポール株、日本株、中国株、アメリカ株、イギリス株、ドイツ株、タイ株等々幅広い市場で株式を購入する事が出来ます。
フィリップ証券に確認したところ、日本帰国後は日本のフィリップ証券に移管出来るようです。
この点は今後変更の可能性もあるとの事なので、必要に応じて随時確認をする事をお勧めします。

タイ居住中の口座開設の流れは以下です。
  1. パスポートと英文住所証明書(銀行ステートメントもしくは英文在留届出済証明書)を用意してフィリップ証券のHPからオンライン口座開設をします。
    https://www.poems.com.sg/open-an-account/?referral=xEz3X&TR=G17
    (年内に日本語版がリリース予定)

  2. 必要事項を入力します。入力に不明な点があった場合は日本語デスクがサポートしてくれます。
    日本人担当者(佐々木さん)
    poems_otoiawase@phillip.com.sg

  3. 審査が終わった後に指定口座へ送金を行います。
    タイの銀行から外国送金、日本の銀行口座からはWiseを利用して送金ができます。
    Wise HP
    https://wise.com

フィリップ証券の口座開設や売買方法等の詳細については改めて記事にします。

③日本の証券口座

親が日本の証券口座を開設し株取引等をした後、日本帰国後に自分の証券口座に株式を移管した場合についてご紹介します。

1)親が購入した株式を日本帰国後に譲渡を受ける場合。

  1. 日本帰国後に親と同じ証券口座を開設します。
  2. 証券会社に連絡し異名義移管に必要な書類を取り寄せます。
  3. 移管時の株式の時価で親から購入し自分の証券口座へ株式を移管します。
    SBIの場合移管手数料は無料です。(投資信託は有料)
    手数料がかかる証券会社もあります。

親から株式を購入した場合の税金は?

親が購入した株式を日本帰国後に親から無償で譲り受ける場合、年間110万円以上は贈与税が発生しますが、親から株式を買取した場合は贈与税がかかりません。

ただ売却した親の譲渡益が20万円以上となった場合に譲渡益に対して20.315%が課税されます。

また買取した金額については贈与税の評価額とは考え方が異なり、取得した日の株価となるため注意が必要です。

この方法を実行する場合は後々にしっかりと売買を証明できるように下記2点を残すほうが良いでしょう。

  1. 売買契約書
  2. 親に送金した履歴

証券口座の取引は本人が行う必要があります。第3者が取引を行う事を目的に口座開設をしますと仮名・借名取引となり取引停止や口座解約の措置を取られる場合がありますのでその点は注意が必要です。

仮名・借名取引であると判断されるケース

  1. 架空の名義あるいは他人の名義を利用して取引を行っている
  2. 家族や友人などから取引の全てを一任されている
  3. 複数人でひとつの口座を利用して取引を行っている

まとめ

今回はタイ駐在員が実践可能な3つの資産運用方法をまとめてみました。
タイ駐在中の資産運用は本当に難しいと感じてしまいます。
タイ駐在中でも出来ると言われている海外の金融商品もありますが、正直怪しい商品が多いのも事実です。その他、異常に手数料が高いのも見受けられます。リスクに対してのリターンが適正であるか?冷静に判断をする事が求められます。
また、資産運用を行う際は加入出来ることだけでなく、資金を安心して受取る事がとても大切です。


最後までお読みいただきありがとうございます。
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投稿者プロフィール

久米 直也
久米 直也Managing Director
郵政省・郵政公社(元日本郵政)にて12年、主に保険金支払と窓口業務を担当。郵政大臣表彰、国際優績表彰等を受賞。AIGエジソン生命在籍時はMVP表彰とMDRT会員として3年間営業をした後、2011年にGlobal Support (Thailand) Co.,Ltd.のManaging Director就任。真の経済教育の普及に邁進中。