投稿日:2020年10月29日 | 最終更新日:2024年2月23日
先日の個別相談でS&P500に積立をしながら15年後には元本の140%は確保される金融商品について内容を教えて欲しいとお問い合わせをいただきました。
今回は資産運用を行う金融機関側の視点で解説します。
15年後に140%を保証するには!?
毎月積立を行い15年後に140%の元本確保を保証するためには、年利4.33%の利回りを顧客に提供する必要があります。
また金融機関や販売者も手数料を取ります。
そうしますと約年利6%の収益率を確実に得る事が出来ないと15年後に140%の保証をする事は出来ません。
2005年頃は米ドルの長期金利(米国債10年)がほぼ4.3%でした。
全ての資金を米国債に回すと140%の元本確保は出来ても、S&Pにリンクする仕組みや運営、
販売にかかるコスト(手数料)を考えますとそれでも元本確保はできません。
また現在、長期金利(米国債10年)は1%下回る状態です。
一括型と積立型の元本確保の仕組み
元本確保型商品では国債や国債に準じた利回りを用いて仕組みを作ります。
一括型なら申込時に国債利回りが確定するので、簡単に元本確保の仕組みが作れます。
しかし、積立型商品では申込みや積立の時期により国債利回りは変動します。
申込時期や積立時期に関わらず元本確保はどうしたら出来るのでしょうか?
私には理解出来ないためこの会社に質問をしてみました。
質問:なぜ満期時に140%の元本確保が出来るのでしょうか?
回答:仕組債を利用しているからです。
質問:仕組債の詳細を教えてください。
回答:それを公開する事は出来ません。。。
仕組債についてはこちら
https://globalsupportthailand.com/2020/07/09/thailandstructuredbond/
【仕組債】という凄そうなものを、紹介している方も理解していないまま勧めているかと思います。
まとめ
金融商品を購入する際は商品の仕組みを理解する事が大切です。
海外の金融商品だから全て優れているという事はありません。
一番怖いリスクは自分が気付いていないリスクを取っていることです。
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