香港保険のリスクとは?元本割れ・為替・チャイナリスクを徹底解説【2026年最新】

更新日: 2026年3月5日
投稿日: 2020年12月14日
この記事の執筆者
久米直也
Managing Director

2011年にGlobal Support(Thailand)Co.,Ltd.のManaging Director就任、2024年にGlobal Support Group代表。豊かさと幸福が循環する社会の実現に邁進中。

海外在住中に資産運用を検討し、「海外在住 資産運用」や「香港保険」で検索すると、香港保険に関する情報はたくさん出てきます。
しかし、そこで得られる情報の多くはメリットやリターンにフォーカスしたものが中心です。
資産運用において最も大切なのは、リスクの理解です。
今回は、香港保険を検討する際に必ず知っておきたい3つのリスクについて解説します。

リスク①:早期解約リスク

早期解約すると元本割れする可能性がある

香港保険は、契約してから一定期間内に解約すると、元本割れする可能性があります。

商品にもよりますが、目安として契約からおよそ3年〜6年経過するまでに解約すると、払った保険料よりも戻ってくるお金が少なくなるケースが多いです。

なぜ元本割れが起きるのか?

香港保険は長期運用を前提とした設計だからです。

香港保険は、運用途中で元本を確保しながら、将来にわたって相場の影響を受けにくい安定した資金を、保険金として契約者へ支払うことを目的としています。

これを実現するために、機関投資家である保険会社は以下のような運用を行っています。

  • 契約者から保険料という形で多くの資金を集約
  • 個人投資家にはアクセスしにくい債券・不動産などに分散投資
  • オルタナティブ投資(非上場企業への投資、ローン、電波塔・データセンターなどのインフラ)への配分

オルタナティブ投資はリターンに厚みを加え、株や債券とは異なる値動きで分散効果が期待できます。一方で、これらはすぐに現金化できる資産ではありません

そのため、契約して3〜6年経過する前に解約すると、運用成果が十分に反映される前の段階であり、元本を下回る可能性があります。

早期解約リスクへの対策

当面使う予定のない「余裕資金」で検討することが大前提です。

目安として、10年以上運用を続けられる資金で検討しましょう。商品によっては3年〜6年経過以降で、予定解約返戻金が元本を超える設計のものもあります。

リスク②:為替リスク

外貨建てゆえの円換算リスク

香港保険は基本的に米ドルなどの外貨建て商品です。

外貨では順調に増えていても、円に換算した金額はその時の為替レートで変動します。

受取額(USD) 為替レート 円換算額
100,000ドル 1ドル=150円 1,500万円
100,000ドル 1ドル=100円 1,000万円

同じ10万ドルでも、円で見ると500万円の差が生じます。これは香港保険に限らず、外貨建て商品すべてに共通するリスクです。

為替リスクを分散する仕組み

香港保険の一部の商品には、為替リスクを分散するための機能が用意されています。

  • 契約途中で運用通貨を米ドルからカナダドル・豪ドル・ユーロ・ポンドなどへ変更できる
  • 運用を続けながら途中で通貨変更が可能(日本の保険にはない特徴)

この機能により、運用中に通貨不安が生じた場合でも、通貨を切り替えながら為替リスクを低減・分散することができます。

年払いによる為替レートの平準化

それでも為替リスクがどうしても気になるという方には、年払い(分割払い)を活用する方法もあります。

一括で大きな金額を送金すると、その時点の為替レートに大きく左右されます。一方、年払いにすれば毎年異なる為替レートで保険料を支払うことになるため、結果的に為替レートが平準化(ドルコスト平均法と同様の効果)されます。

例えば5年払いの場合、5回に分けて送金するため、円高の年も円安の年も含めた平均的なレートで支払うことになります。為替の「高値づかみ」リスクを抑えたい方にとって、有効な選択肢のひとつです。

大切な視点:円だけに集中するリスク

円だけに資産を集中させること自体もリスクになり得ます。

過去数年で、多くの外貨から見て円の価値は下がっています。今後どうなるかは誰にもわかりません。だからこそ、一つの通貨だけで資産を持つのではなく、円と外貨の両方でバランスよく資産を保有することが大切です。

リスク③:チャイナリスク

「香港=中国」への漠然とした不安

「香港保険って大丈夫なの?」「中国の影響はどうなるの?」

こうした声は少なくありません。1997年にイギリスから中国へ返還された香港。近年、中国本土の影響力が強まっているという報道を見て、不安になる方がいるのは自然なことです。

ここで大切なのは、2つのポイントを押さえることです。

ポイント① 現在の制度の枠組み

香港は返還後も、「一国二制度」の枠組みのもとで独自の法律・金融制度を維持しています。

保険業界についても、Insurance Authority(保険業監管局)が規制・監督を担う体制です。つまり現時点では、香港の保険が中国本土とまったく同じ制度で動いているわけではありません。

ポイント② 保険会社自身のリスク分散

保険会社の中には、地政学的リスクを分散する観点から、法人の登記地を香港以外に置いているところがあります。

例えば、公式に「Incorporated in Bermuda(法人登記地はバミューダ)」と明記している保険会社もあります。さらに、運用体制や投資先も北米中心にしている保険会社もあります。

同じ「香港保険」でも、どの保険会社を選ぶかでチャイナリスクの性質はまったく異なります

だからこそ、利回りだけで判断するのではなく、どこの法律の下で、どういう体制で運営されているのかまで確認した上で比較・検討することをおすすめします。

まとめ

今回は、香港保険(配当型グローバル終身保険)の3つのリスクについて解説しました。

リスク 内容 対策
①早期解約リスク 契約から数年以内の解約は元本割れの可能性 10年以上運用できる余裕資金で検討
②為替リスク 外貨建てのため円換算額は為替で変動 通貨変更機能の活用、年払いによる平準化、円と外貨のバランス保有
③チャイナリスク 香港特有の地政学的不確実性 登記地・運用体制まで確認して保険会社を選ぶ

どんな金融商品にもリスクはあります。

大事なのは、リスクを知らないまま契約することではなく、リスクを理解した上で、自分に合っているかどうかを判断することです。

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