投稿日:2018年8月21日 | 最終更新日:2024年2月23日
保険会社の人が顧客に伝えている利率は積立利率が一般的です。
個別相談をしていますと米ドル建て終身保険は最低3%の利率保障がされていると勘違いしている方が多いです。
積立利率と利回りでは意味が全く違いますが、この違いをきちんと理解されている方はいません。
今回は積立利率と利回りについて書きます。
利率と利回りの違い
金融機関から利率〇〇%、利回り〇〇%と言われた場合、違いをきちんと理解している方は少ないと思います。
「利率」
毎年受取る利子の額面金額に対する割合のことで、表面利率とも言います。
債券を100万円購入して、1年後4万円の利子がついたとすると利率は4%になります。
「利回り」
利子も含めた年間収益の投資金額に対する割合のことです。
例えば、年利率4%の債券を100万円購入して、4年間保有して売却した場合、売却金額が104万円だとすると、4年間での収益は20万円(利子16万円+104万円−100万円)つまり、年間収益は5万円です。
投資金額は100万円のため、年利回りは5%となります。
もし、売却金額が96万円だった場合、4年間の収益は12万円(16万円+96万円−100万円)で、年間収益は3万円です。つまり、年利回りは3%になってしまいます。
なお、実際の利回り計算では、税金等の費用も考慮する必要があります。
積立利率とは?
積立利率と聞くと先ほど解説しました利率を積立・・?と、良くわからないけど利率なのかなと勘違いしている人がいます。
利率と積立利率は全く異なります。
保険を案内する側は積立利率で話をしていますので、積立利率を理解していないと売り手と買い手が全く異なる利率で会話していることになります。
保険商品で利率3%保証となっているのは積立利率のことです。
「積立利率」
保険会社は保険料から維持運営コストや手数料等(保険契約関係費率)を差し引いた部分を積立して運用します。
この積立部分に対して付利される利率のことを積立利率といいます。
したがって、契約者が支払った保険料に付利される利率ではありません。
米ドル建て終身保険で最低利率3%を保証しますといってもその利率は積立利率のため実際の利回りとは異なることを理解しておきましょう。
今回は利率と利回り、積立利率の違いについて解説をしました。
米ドル建て貯蓄型生命保険を検討する際は無リスクの金利である米国債金利と比較することをお勧めします。
米国債金利は世界の「リスクフリーレート」と言われています。
リスクフリーレートよりも高い金利を得る場合は必ず何かしらのリスクを取る必要があります。
またリスクフリーレートよりも低い金利であればそもそも国債を購入した方が良いことになります。
日本で販売している米ドル建て終身保険は死亡保障が付いているため
リスクフリーレートよりも低い運用リターンになっていることがほとんどです。
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一般的にリスクとリターンは相関関係にあります。
取ったリスクに対してリターンが適正なのか?を判断する指標として米国債金利を抑えておくことをおすすめします。
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