タイ駐在からの帰任が決まったら?手続き・お金の不安を解消する5つのステップ

更新日: 2026年1月19日
投稿日: 2026年1月18日
この記事の執筆者
久米直也
Managing Director

2011年にGlobal Support(Thailand)Co.,Ltd.のManaging Director就任、2024年にGlobal Support Group代表。豊かさと幸福が循環する社会の実現に邁進中。

「帰任が決まったけど、何から手をつければいいかわからない…」

タイ駐在からの帰任が決まると、引き継ぎ、送別会、引っ越し準備と、やることが一気に押し寄せてきます。忙しさの中で「お金まわりの準備」が後回しになり、帰国直前に焦る方が少なくありません。

この記事では、帰任前後でやるべきことを 5つのステップ に整理してお伝えします。全体像を把握すれば、漠然とした不安が「やるべきことリスト」に変わります。

帰任準備は「会社が教えてくれる」と思っていませんか?

帰任が決まると、会社から様々な案内が届きます。社内手続き、引っ越し業者の手配、ビザの手続き…。しかし、個人のお金に関すること は、会社が教えてくれる範囲に含まれていないことがほとんどです。

実際に帰任された方からよく聞くのは、こんな声です。

  • 「引き継ぎでバタバタして、お金のことを考える余裕がなかった」
  • 「日本への資金の戻し方を間違えて、税金の対象となってしまった」
  • 「タイの銀行口座を放置していたら、使えなくなった」

こうした失敗は、事前に全体像を把握していれば防げるもの がほとんどです。

帰任前後でやるべき「5つのステップ」

帰任準備で押さえるべきポイントは、大きく5つに整理できます。一つずつ見ていきましょう。

ステップ1:手続きリストの作成

帰任前後の手続きは多岐にわたります。

  • タイでの手続き:銀行口座、携帯電話、住居の解約など
  • 日本での手続き:転入届、金融機関への各種届出、年金、運転免許証の更新など
  • 会社の手続き:社内申請、引き継ぎ、経費精算など

これらを「いつまでに」「何を」やるか整理し、リスト化することが第一歩です。

見落としがちなポイント:日本到着時、空港でパスポートに 入国スタンプ を押してもらうこと。住民票や運転免許証の手続きで必要になる場合があります。

ステップ2:現地の金融機関・金融商品の整理

日本へ帰国すると、タイの「非居住者」となります。そのため、タイの銀行口座や金融商品は 帰任前に整理しておく ことが基本です。

口座を放置した場合のリスク

  • 日本の税務署からお尋ねがくる可能性
  • 定期的な本人確認(KYC)ができず、口座凍結の可能性
  • キャッシュカードの有効期限切れ、郵便物が届かない
  • 万が一の際、相続手続きが非常に煩雑になる

バンコク銀行などの主要銀行も、本帰国時には口座の解約を案内しています。「後でやろう」と放置せず、帰任前に整理しておくことをおすすめします。

証券口座で保有している株式や投資信託、暗号資産なども同様です。売却・解約のうえ、口座を閉鎖してから帰国するのが安心です。

ステップ3:日本への資金移動

「日本へお金を送る」というシンプルな行為にも、いくつかの落とし穴があります。

税金のタイミング

海外で保有している金融商品を売却する場合、帰国前帰国後 で税金の扱いが異なります。

  • 帰国前に売却 → 居住国(タイ)の税制が適用
  • 帰国後に売却 → 日本の税制が適用(金融所得課税 約20%)

どちらが有利かは個別の状況によりますので、売却を検討している方は事前に確認しておくことが大切です。

見えない送金コスト

日本への送金で多くの方が気にするのは「送金手数料」ですが、実は 為替手数料 のほうが大きなコストになります。銀行レートには手数料が上乗せされており、送金額が大きいほど差額も膨らみます。

さらに、日本側で受け取る際にも「被仕向送金手数料」などが発生する場合があります。

現金で持ち帰る場合の注意点

「現金で持ち帰れば手数料がかからないのでは?」と考える方もいますが、以下のリスクがあります。

  • 円安の影響で、両替所で日本円への換金を断られるケースがある
  • 米ドル換算15,000ドル超(タイ出国時)、100万円超(日本入国時)は税関申告が必要
  • 盗難・紛失のリスク
  • 日本帰国後に両替すると、為替差益に課税される可能性

多額の現金を持ち帰るのは現実的ではありません。銀行からの海外送金が確実な方法です。

ステップ4:帰任前の資産運用(海外居住中だからできること)

海外に住んでいる「今」だからこそできる資産運用があります。日本に帰国すると、法律上の制約から新規契約ができなくなる金融商品もあるためです。

「帰任前のラストチャンス」として、どのような選択肢があるのか。駐在期間中に貯まった資金をどう活用できるのか。こうした情報は、帰任が決まってから調べ始める方が多いですが、早めに把握しておくことで選択肢が広がります。

ステップ5:帰任後の資産運用

日本に帰国すると、駐在中と比べて収入が下がるケースが一般的です。一方で、日本の物価は上昇傾向にあり、住宅費、教育費、老後資金といった「三大支出」への備えが必要になります。

帰国後にどのような資産運用ができるのか、NISAやiDeCoをどう活用するか、外貨資産をどう扱うか。帰任前から情報収集しておくことで、帰国後もスムーズに資産形成を続けられます。

5つのステップを45分で解説|無料ウェビナーのご案内

ここまで5つのステップの概要をお伝えしましたが、「もっと具体的に知りたい」「自分の場合はどうすればいい?」という疑問も出てくるかと思います。

グローバルサポートでは、帰任前後の手続きとお金の疑問を解消する無料ウェビナー を定期開催しています。

ウェビナーで学べること

  • 帰任前後の手続きを「いつまでに」「何を」やるか整理する方法
  • タイの銀行口座・金融商品の具体的な処理方法
  • 日本への資金移動で手数料を抑える方法
  • 海外居住中の「今」だからできる資産運用
  • 帰任後の資産運用の選択肢

ウェビナーは約45分。他の参加者にお名前やお顔は見えませんので、お気軽にご参加ください。

グローバルサポートについて

グローバルサポートは、2006年に香港で設立された会社です。現在は香港、タイ、インドネシア、日本(サポートデスク)の4拠点で、全世界の1万人以上のお客様の資産運用をサポートしています。

タイ法人は2011年に設立し、オフィスはプロンポン(Soi 31/RSU Tower 3階)です。タイ在住の日本人の皆さまから、資産運用に関するご相談を日々承っております。また、YouTubeやブログを通じて、タイ在住中の資産運用に関する困りごとを解決するための情報を発信しています。さらに、日本へご帰国後も日本語で継続的にサポートを受けられる体制を整えております。

まとめ

帰任が決まったら、以下の5つのステップを意識して準備を進めましょう。

  1. 手続きリストの作成:「いつまでに」「何を」やるかを整理
  2. 現地の金融機関・金融商品の整理:帰任前に口座を整理し、トラブルを防ぐ
  3. 日本への資金移動:税金のタイミング、送金コストを把握
  4. 帰任前の資産運用:海外居住中だからできることを確認
  5. 帰任後の資産運用:収入減・支出増に備えた資産形成

「何から始めればいいかわからない」という不安は、全体像を把握することで解消できます。

まずは無料ウェビナーで、帰任準備の全体像を45分で把握してみませんか?

ウェビナーを聞いてみる