投稿日:2021年3月29日 | 最終更新日:2024年2月23日
人は自分の意思でお金を支払っているのでは無く、無意識にお金を払わされている場合があります。今回は無駄遣いが起きやすいケースを行動経済学の観点から解説します。
お金がたまらない人の特徴として論理的な人より感覚的な人の方が多いです。
無駄遣いなどは自分に原因があるのではなく、実は企業側が行動経済学を利用して操作しているだけなのかもしれません。
お金を払う時に冷静な判断が出来るかどうか?今回は行動経済学について学んでいきたいと思います。
行動経済学とは
冷静に考えてみると分かる事でも人は時に合理的でない行動をとります。
より現実的な経済活動の研究を目的としているのが【行動経済学】です。
行動経済学を理解しておくと無駄遣いを抑える事ができます。
今回はお金がたまらない人が陥ってしまう行動についていくつか紹介します。
プロスペクト理論
行動経済学の中にプロスペクト理論があります。
プロスペクト理論とは「損失回避」です。
人は得をすることよりも損失の方を嫌う傾向にあります。
プロスペクト理論を活用したマーケティングを紹介します。
1. 送料無料キャンペーン
ECサイト等は送料無料キャンペーンなどを行っています。キャンペーンの案内が届くとその期間中に買い物をしないと損だと思い購買意欲が高まります。購買意欲が高まっている状態は本来の購入目的の商品の他に今必要でない商品を購入する可能性も高まります。
気づくと無駄な買い物をしているケースがあります。
2. ポイントサービス
意識的に活用している人は有効的にポイント利用をする事も出来ますが、よく理解せずにポイントを貯めている人の場合、存在を忘れた頃に企業側からポイントの有効期限のお知らせが届き、買うつもりはなかった商品をポイント消費の為に購入します。企業側は購買意欲を高める為にポイントサービスを導入しています。
3. 返金システム
ECサイトやトレーニング等では結果が出ない場合、返金システムを導入しています。
返金システムを導入する事で、商品の購入や契約の敷居を下げる効果があります。実際に商品が届くと返品するのも意外と面倒となる場合や最初に大きなお金を支払ったのでひとまずやってみようという行動となる為、多くの場合返金される事はありません。
結果、無駄にお金を消費する可能性が高まります。
4. 食べ放題など
食べ放題やビュッフェスタイルでは支払った料金を損したくないと思い、必要以上に食べてしまいます。
本来であれば美味しいものを適度な量で食べるのが良いのですが、損失を回避しようと思い、結果食べすぎて後悔をする場合があります。
食べ放題の食材は調達コストの安いものが多い為、味に満足しない事も多いです。
5. 生命保険
医療保険に加入してその後、入院しなかった場合、支払った保険料が掛け捨てではなく全額戻る商品があります。
この商品もプロスペクト理論を活用しています。
支払った保険料を損したくないという顧客の心理を利用した商品です。
この医療保険の商品は入院した場合、入院保険金を受け取る事が出来ますが、先に受取りをした入院保険金を将来支払われる保険金から差し引きします。
入院してもしなくても支払った保険料がただ戻ると言った仕組みの医療保険です。
損をしていないように見えますが、お金の価値は長期的には下がりますので価値で考えると結構な損失をしている事になります。
その他、今解約すると損しますといった説明も同じ場合があります。そもそも自分に合わない保険を長く続けた方が損失は大きいのです。人は将来の得よりも目先の損失を重視します。
損をしたくないと思って判断した結果、大きな損失を取っている場合があります。
まとめ
今回は行動経済学について書きました。
行動経済学は資産運用にも通じます。
取るべきリスクを取らない事で将来大きなリスクを負ってしまう場合もあれば、取ってはいけないリスクを理解していない事で損失を広げてしまう場合もあります。
お金を貯める事が出来ない方はお金を支払う時に本当に自分に必要なものなのか?少し論理的な思考で判断する事をお勧めします。
今回の記事が1人でも多くの方のお役に立つ事が出来ましたら幸いです。
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