投稿日:2021年8月27日 | 最終更新日:2023年3月22日
タイ駐在中にタイの銀行を利用した投資をしたいというご質問に今回お答えしていきます。
タイの銀行を利用した投資の大原則
タイの銀行を利用した投資を行う場合は以下の2つの大原則を理解してから投資を行う事をお勧めします。
①本帰国時等に銀行預金口座は解約する必要がある。
タイの銀行預金口座は本帰国時に解約をする必要があります。
バンコク銀行【ご帰国時の預金口座解約のお願い】 https://www.bangkokbank.com/-/media/files/international-banking/japanese/bulletin/account.pdf?la=en&hash=2805114E2D2998BA3E717F68486E4079EA89AD58
タイの金融商品は全てタイの銀行預金口座とリンクする為に駐在期間中だけの投資となる事を予め理解しておく必要があります。
②万一、死亡した時の相続手続きが非常に困難である。
万一、死亡した場合は相続人が相続の手続きを行うまで、引き出しをする事が出来ません。
相続時に用意する書類は以下です。
- Court Order (相続管理人を指定した文書)
- 死亡証明書(翻訳と認証が必要)
- 相続管理人の戸籍謄本(翻訳と認証が必要)
- 相続管理人のパスポート
- 銀行所定の届出書
公証人役場での原本認証、書類のタイ語翻訳、タイの日本国大使館での手続き、タイの裁判所での証明手続き等が必要です。
従いまして相続人が複数回タイに来たり、手続き自体が非常に煩雑です。
今回のお勧め投資の選定方法について
タイの銀行を利用した投資は全てタイ口座とリンクする為に本帰国時は解約をする必要があります。
タイ駐在員の場合は5年以内に本帰国をするケースが多い為、いつ解約してもリスクが低い商品の中からお勧めの投資を選定しています。
次にご紹介するタイの銀行を利用した投資はいつ解約してもペナルティが低いものを厳選しています。
タイの銀行を利用したお勧めの投資3つ
今回は主にクルンシー銀行を利用したお勧め投資を3つご紹介します。
①貯蓄預金
タイの銀行では現在、定期預金よりも貯蓄預金の方が金利は高いです。
クルンシー銀行の場合【Mee Tae Dai Savings】という貯蓄預金があります。
日本の貯蓄預金の仕組み(参考) https://www.zenginkyo.or.jp/article/keywords/5161/
Mee Tae Dai Savingsの内容 https://www.krungsri.com/jp/japan/products/savings-account/mee-tae-dai-savings-account
2021年8月現在では、
預金残高100,000THBまでが年利1.10%、100,000THB~5,000,000THBまでが1.00%の金利です。
4年定期の金利が0.75%なので現在は貯蓄預金の方が金利は高いです。
駐在員の方で定期預金よりも良い金利でタイバーツを少しでも増やしたいという方にお勧めです。
デメリットは以下です。
- 月3回目以降の引き出しの際に1回につき50バーツの手数料がかかります。
- 12ヶ月連続で口座に動きがなく口座残高2,000バーツを下回ると口座維持手数料が毎月50バーツかかります。
②カンボジア定期預金
三菱UFJフィナンシャルグループの子会社であるクルンシー銀行が100%出資するカンボジアのハッタ銀行の定期預金をクルンシー銀行にて購入できます。
こちらはプライベートファンドで最低投資金額が3,000,000THBもしくは100,000USDから預金出来ます。
ハッタ定期預金の内容 https://www.krungsrisecurities.com/news_announcements/3/37/?id=251#
現在の金利は約3%です。
契約の際は日本人担当者から説明を受ける事が出来ます。
デメリットは以下です。
- 最低預金額が高額です。
- 1年預ける必要があります。
③投資信託
一般的に投資期間が短い方にとっては株式投資信託への投資はリスクが高まります。
本帰国時に口座の解約をする必要がある為に投資期間が短い方には債券投資信託、10年以上のタイ在住を見込んでいる方には株式投資信託がお勧めです。
タイの投資信託と日本の投資信託を比較しますと信託報酬手数料はタイの方が高めではありますが、売却益が非課税となるのはタイの投資信託の魅力です。
タイ在住中に投資をしてみたいけど個別株式は分からないと言った方には少額から気軽に始められるタイの投資信託もお勧めです。
投資判断、リスクの説明等の詳細はこちらご参照ください。
【クルンシー銀行との対談記事】
https://arayz.com/columns/globalsupport-202109/
デメリットは以下です。
- 価格変動リスクがあります。
- 日本語が話せるタイ人スタッフから説明を受ける事は出来ますが、専門用語を分かりやすく説明する事は難しい為、投資経験が無いと判断がしにくい場合があります。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
タイの銀行を利用した投資は本帰国後に解約をする必要がある為、本格的な投資を行うのは難しいかもしれませんが、少額から始める事が出来ますので投資初心者には始めやすいと思います。
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