投稿日:2021年8月15日 | 最終更新日:2024年2月23日
今回は本帰国時にタイの銀行口座を解約する5つの理由について解説します。
本帰国時にタイの銀行預金口座を解約する5つの理由
本帰国前にタイの銀行預金口座は解約をしておく事をお勧めします。
理由としてはタイの銀行預金口座はそもそもタイ居住者用です。短期的に維持をする事が出来ても長期的な維持は困難です。
銀行預金口座の解約理由は以下の5つです。
- タイの銀行が本帰国時に解約を勧めている。
- キャッシュカードに有効期限がある。
- 郵便物がタイの住所にしか届かない。
- CRSが始まる。
- 相続の手続きが困難である。
1.タイの銀行が本帰国時に解約を勧めている。
【バンコク銀行 ご帰国時の預金口座解約のお願い】 https://www.bangkokbank.com/-/media/files/international-banking/japanese/bulletin/account.pdf?la=en&hash=2805114E2D2998BA3E717F68486E4079EA89AD58
解約を勧めている理由としては各種お手続きがタイ国内店頭となり、口座名義人ご本人が直接窓口で手続きする必要があるために円滑な取引の継続が困難になるからです。
2.キャッシュカードに有効期限がある。
タイのキャッシュカードには有効期限があります。新しいカードはタイの銀行窓口にて引き換え交付です。
日本にいながら新しいカードへの交換が出来ないために今のカードの有効期限が切れてしまうと日本のATM等での引き出しが出来なくなります。
3.郵便物はタイの住所にしか届かない。
金融機関は重要なお知らせは郵便で通知します。タイの銀行は日本へ郵便を送る事はしていません。
口座凍結のお知らせ等は凍結前に事前に登録住所に郵便で届きます。
重要なお知らせを受け取る事が出来ないのも口座維持においてリスクとなる場合があります。
4.CRS(共通報告基準)が始まる。
CRS(共通報告基準)とは外国の金融機関に保有する口座を利用した国際的な租税回避を防止するために、経済協力開発機構(OECD)が策定した、金融口座情報を自動交換する制度です。
日本では2018年から銀行預金口座とマイナンバーとの紐付けがスタートしています。タイでは2023年からTAXIDとの紐付けをスタートすると言う情報があります。TAXIDとの紐付けが出来ない銀行預金口座は取引に制限がかかる可能性が高いです。
5.相続の手続きが困難である。
万一、死亡した場合は相続人が相続の手続きを行うまで、引き出しをする事が出来ません。
相続時に用意する書類は以下です。
- Court Order (相続管理人を指定した文書)
- 死亡証明書(翻訳と認証が必要)
- 相続管理人の戸籍謄本(翻訳と認証が必要)
- 相続管理人のパスポート
- 銀行所定の届出書
公証人役場での原本認証、書類のタイ語翻訳、タイの日本国大使館での手続き、タイの裁判所での証明手続きが必要です。
従いまして相続人が複数回タイに来て手続きをする必要があります。
手続きは非常に煩雑です。
タイで金融商品を契約する時の注意点
タイの金融商品はタイの銀行預金口座とリンクします。
本帰国した後もタイの銀行預金口座を残しておき、タイで契約している金融商品は継続しておけば良いと言う情報も一部見受けられますが、タイの銀行預金口座を長期的に維持する事は難しいと思います。
金融商品を契約する場合は長期的思考や受け取り時を意識した出口戦略を考えてから行う事をお勧めします。
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