投稿日:2020年7月30日 | 最終更新日:2024年2月23日
働いてもお給料はなかなか増えないのに資本家は富を増やし続けています。
世界的ベストセラーの『21世紀の資本』では【 r>g 】という不等式にて富の格差を証明しています。
『21世紀の資本』著者トマ・ピケティ
フランス経済学者。2007年パリ経済学校教授
【r>g 】とは?
【r 】は資本収益率を示し、【 g 】は経済成長率を示します。
『21世紀の資本』では過去200年の世界中のデータを分析した結果、【r 】の資本収益率が年5%程度にもかかわらず【 g 】は1〜2%しかないと指摘しています。
資産を持っている人はより裕福になり、労働でしか富を得られない人との所得格差は年々広がっていく事を証明しました。
資本主義経済とは
資本主義経済とは生産手段を資本家が所有し、自分たちの利益追求の為に労働者を働かせて生産を行う経済体制です。
資本家は自己資金や銀行から集めたお金で投資を行い、労働者を雇って事業を行います。
利益が出ると更に投資をして生産量を増やします。資本を増やしながら経済成長を促します。
資本主義社会ではお金を持っている「資本家」が豊かになる為に雇っている労働者たちの給料から搾取をしている面もあります。
現在では富は超富裕層である資本家に集中し、経済のデジタル化でデータが大きな価値を生み、GoogleやAmazon等の会社が市場を独占しています。
トマ・ピケティは国際社会が連携をして累進課税型の所得税や財産税を設ける事で資本家に対して富の格差を是正する事を唱えています。
労働者から資本家へ
資本主義では労働者であっても資本家と同じ立場になる事も出来ます。
そのためにはお金にも働いてもらう必要があります。
労働で得た賃金の一部で株や投資信託、保険会社を通じた私的年金などの資本を購入すると資本家と同じリターンを得る事が出来ます。
資本主義の一番の問題点は【富の格差】です。
経済的な貧しさを抜け出したい、お金に苦労したくないという方は資本家と同じ立場になるという事を意識する事をお勧めします。
次に資産額に応じた投資対象の割合を見ていきます。
資産額に応じた投資対象の割合
資産額に応じた投資対象の割合についてVisual Capitalistのデータで確認します。
(Visual Capitalistは世界の様々なデータをビジュアル化している企業です。)
【資産1万USD〜10万USD以下】
投資対象の4割が自宅、その他は車や預貯金。
【資産10万USD〜資産100万USD以下】
私的年金、高級外車、預貯金、ビジネス、不動産
【資産100万USD〜資産1000万USD以下】
私的年金、ビジネス、不動産、投資信託
【資産1000万USD以上】
投資対象の4割がビジネス、その他は投資信託、不動産、株
資産が多い人はお金を産むものに投資をしています。
一方で資産が少ない人ほどお金が減るものに投資をしている事が確認できます。
1億円以上の資産を作りたい場合は私的年金、ビジネス、投資信託、不動産について学ぶ必要があります。
まとめ
資本主義ではお金について真剣に考えている人とそうでない人では大きな差が出てきます。先ずはお金や時間を使うときに自分にとっての資産と負債は何か?について意識する事をお勧めします。
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