経済教育

トルコリラ暴落は予想されていた!?

今回のトルコリラの暴落で損失を被った日本人投資家が大勢おります。
資産運用において、最も大切にすべきことは、名目の運用リターンではなくて、実質的な運用リターンです。
例えば、年利10%の運用リターンがとれても、物価上昇率が15%であれば、実質的な資産価値は毀損しています。

これを数式に表すと下記になります。

実質リターン=名目リターン-物価上昇率

上記のケースでいくと、10%(名目)-15%(物価上昇率)となり、実質リターンは-5%となります。
この式を『フィッシャー方程式』と言います。

フィッシャー方程式にて名目リターンを求める形にしますと、将来の物価上昇率は分からないので、予想される物価上昇率という意味で、『期待物価上昇率』と表現し、下記の数式が導きだされます。

名目リターン=実質リターン+期待物価上昇率

すなわち、トルコリラの金利が高かったのは、期待される物価上昇率が高かったからであり、すなわち、トルコリラの価値が毀損することが事前に予想されていたからです。そして今回の暴落は、その予想が実現しただけともいえます。

過去には南アフリカのランド、ブラジルのレアルなどで、高金利が謳い文句とされた投資信託が販売され、その後の通貨価値の暴落がありました。

こういった経験が、投資家、そして販売者も全く活かされていないことが残念です。
いずれにせよ、大切なことは『実質リターン』を意識することです。